スピードラーニングが事業を終了したのは記憶に新しいと思います。
『聞き流すだけ』で英会話が上達すると話題になった英語教材です。
スピートラーニングをダシに使う訳ではありませんが、聞き流しても英語が話せるようにならなかったというレビューが多発しました。
それでは実際には、【ひたすら聞くだけ】という勉強法は意味があるのでしょうか。
この記事はこんな人にオススメです。
・英語初心者
・毎日英語を浴びるように聞いている人
・英語の勉強を何から始めたらいいかわからない人
よろしくお願いいたします。
結論:英会話への効果は限定的。リスニングには有効だが、習得に時間がかかってしまう。
ワーホリの最中、本格的に英語学習を始めた当初、『オーストラリアで産まれた赤ちゃんはどうやって英語を話せるようになったんだろう?』と考えました。
その結果、自分なりに行き着いた結論は、【ひたすら英語に触れる事】でした。文字通りの英語を浴びる事です。
しかし、大人になってからでは、時間に圧倒的余裕のある赤子と比べて時間がなく、あまり効率が良いとは言えません。
僕も実際に間違えた勉強法として「ラジオをひたすら聞き流す」という事をしました。食事中や掃除中、寝る直前まで聞いていました。
しかしご想像の通り、英会話は上達しませんでした。
詳細については僕の下記記事で紹介していますのでご一読ください。
https://www.jindoblog.com/?p=316
英会話は上達しなかった。と書きましたが、【リスニングには効果があった】と思います。
これは紛れもない事実です。
しかし、ただ聞き流す、いわゆる「ながら勉強」ではリスニングの上達にも時間がかかってしまいます。
理由は英語のラジオを聴いていて、ところどころ聞き取れる部分はあるものの、話の全体像がつかみにくいからです。
話がわからなければ呪文を聞いているのと同じ感覚になり、いずれ飽きて勉強をやめてしまいます。
まずは自分の興味のある分野から聞くようにしましょう。後ほどオススメアプリを紹介します。
興味のある分野から始める理由は、
引き寄せの法則というスピリチュアルがあるように、人は自分の興味のあるものを引き寄せます。
例えば、新品のブランド物を買って街を歩くと、急に同じようなブランドを持っている人が多く目に留まる現象のような事です。
人は自分の興味のあるものは情報が早く集まりますからね。
結論として、リスニングには聞き流す事は効果があります。
英語には独特の音があり、リエゾンと呼ばれる音と音がくっつく現象がおきます。
例:Check it out! が「チェケラ」となるようにくっつくようなイメージ。
※一語ずつ言えば「チェックイットアウト」
これに慣れるのにはラジオを聴いたり、動画を視聴するのがオススメです。
聞くだけでも意味のある理由:脳内に蓄積され、大量のデータがストックされるから。
脳には情報がストックされます。例え英語をたった一度しか聞いていなかったとしても、
一度聞いた単語はデータとして脳の海馬という部位にストックされます。
脳内にはストックされますので、ラジオを聞き流すといっても実際には脳は、聞き「流し」てはいないのです。
ですからリスニングには効果はあります。
でも記憶に定着している感じはあまり実感できません。これは僕や皆さんの英語学習モチベーションを大きく削ぎます。
なぜでしょうか?
記憶を呼び起こすというのは脳の短期記憶、長期記憶と様々ありますが、反復練習を行う事で、短期記憶→長期記憶へ移動します。
我々が認知していなくとも、記憶されています。
「記憶力がいい」と呼ばれている人は、脳の海馬から情報を引っ張り出す能力があります。
わかりやすくいうと
シナプスという情報伝達物質がつながる事で、記憶を呼び起こします。
さらに記憶・暗記は、「今覚えている事・既に身についている事」と関連付けることができれば、最速でアップします。
後ほど、リスニングの効果を最大化する方法をお伝えしますが、
実際には【ある訓練】と同時並行でリスニングを行わなければ、正直、英語学習が大幅に遠回りしてしまいます。
時間がかかってしまう理由:英会話習得を目指す人であれば、レスポンスが前提の「聞く」だから。
そもそも会話とは、双方のキャッチボールから成り立つものです。
ただボールを受け取るだけでは、キャッチする方は上手くなったとしても、投げ返す方の技術は全く向上していきません。
肌感覚で理解して欲しいですが、【話す】と【聞く】では使う筋肉が全く違うのです。
太ももを鍛えたいのに腕立てばっかりやっていたら身につかないのと同じように、
英会話を上達させたければ、投げ返す瞬発力が必要です。
相手の話をよく聞くのと同時に、頭の中で文を組み立て始めなければ上手く会話が回っていかないでしょう。
会話が複数人であれば、なおさらです。
ですから、ほとんどのラジオやニュース番組は、
会話というより、一方的に情報を与える媒体ですので英会話への効果は限定的であると言えます。
リスニングの効果を最大化する方法
英語の聞き流しの効果を最大化する方法を2つ、理由とともにお伝えしたいと思います。
単語や熟語と同時並行して学習を行う。
【単語・熟語】と【リスニング】には深い関連があります。
言わなくてもわかると思いますが、英語の文章は単語で構成されています。つまりは単語の理解が優先されます。
僕のような「ロスト」という単語すら知らず空港職員を困らせてしまうレベルから英語学習をスタートさせた人は、
知っている単語数も多くないと思いますので、単語や熟語の学習と同時並行でリスニングをしてください。
そうでなければ「呪文を聞いているだけ」の気分となり、
非常に苦痛な時間が続き、効果もほとんどなく、せっかく充てた勉強時間が宙に浮いてしまいます。
具体的なリスニングと単語学習の割合は5:5がいいです。
1時間学習をするなら、30分をリスニング、30分を単語・熟語学習に充当しましょう。
英語学習は積み上げ型ですので、300時間を超えたあたりから、
徐々にリスニングで聞き取れる単語が増えていく事を実感できると思います。
それまでは辛い時間が続きますが、英語は他のことを習得するよりコスパ最強ですので耐えて淡々と継続しましょう。
【無料のみ】オススメアプリ3選
リスニングのオススメのアプリを紹介します。もちろん無料で何時間聴いても通信量以外のお金は発生しません。
You Tube
言わずと知れた動画配信アプリです。
今では様々な企業がビジネスとして参入しており、有料級の情報発信をしている媒体です。
聞き流しという面では途中広告が入りますので、月1,000円程度のプレミアム版に入ることをお勧めしますが、非常に有益なコンテンツが揃っていて、TEDなどがオススメです。
NHKWorld
なんといってもNHK Worldのメリットは日本のコンテンツを世界向けに発信しているところです。
最大のメリットは下記2点です。
①英語が聞き取りやすい
②日本の文化のことなど、話題・トピックに親近感がある
実際に僕がワーホリ中に聞き流していたのはこのNHKWorkdになります。
ブックマークをして時間があればLIVEのニュースを常に聞いていました。
BBC World Service
イギリスの大手の媒体です。(日本版NHKのような番組)
最近では、ジャニーズ元社長の故ジャニー喜多川の暴露をするなどで注目を集めました。
本場の英語が聞け、24時間ニュースをしています。
アプリ版はタイマー機能がついていて、僕は最近、寝る前の30分間を情報収集も兼ねてリスニングしています。
頭を使うので聴いていたらすぐ眠くなり、気がついたら寝落ちしています。笑
僕がワーホリをしていたオーストラリアは元イギリスの植民地で、英語もイギリス寄りです。
アメリカ英語と比較して聞き取りやすいし、なにより慣れていますので愛用しています。もちろん無料です。
まとめ
ただ聞き流すだけでは、英語は話せるようになりません。
話す訓練と聞く訓練は使う筋肉が違いますので、別のトレー二ングが必要となります。
しかし、単語・熟語の学習と同時並行することによって効果を最大化することができます。
ぜひ、参考にしてください。
ありがとうございました!
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