覚えたと思っても、次の日には忘れているのが英単語。
どれだけ気合いを入れても英文の中で出てきたら「あれ、意味が思い出せない。」
こんな事は英語学習者には日常茶飯事です。
僕は記憶力に自信がありませんが、TOEICを190点から725点まで独学で上げました。
何度も挫折を経験し、オーストラリアでのワーキングホリデーの期間中に何度も途中帰国しようと考えました。
今では単語の暗記が苦にならず、毎日勉強を継続できるようになっています。
今日は、英単語を覚える時のコツを5つご紹介します。
【繰り返し】単語帳一冊をやり切る。
英単語を覚えられない人にありがちなのが、英単語帳マニアであるということ。
「こっちの単語帳の方がTOEICによくでるから」と聞けば買いに走り、
「実際の英会話には役に立つのはこっち」と聞けばまた買いに走る。
気がつけば本棚には英語学習法や単語帳がズラリと並び、実際の英語力は鳴かず飛ばず。
よく聞く話です。
例を出すと、合格する受験生に共通するのは「教科書が汚れていること」ではないでしょうか。
つまり、「一冊の教科書または参考書をやりきっている」という事。
様々な参考書に手を出す成績の出ない受験生は、一冊をやり切らず参考書をコレクションする事で満足感を得ています。
あなたが本当に英単語学習から英語力を身に付けたいのであれば、
目的に沿った単語帳を厳選し、完ぺきに覚えるまで何度もやり切ることをオススメします。
TOEICをビジネスや仕事に活かす目的があるのであれば、金のフレーズがオススメです。
【発音記号を読めなくてもOK】発音を聞く。
・英単語を覚えようと意気込み、アルファベットの羅列を眺めている。
・発音が分からないまま、日本語の意味を記憶にインプットさせようとしている。
英語学習で陥りがちなのですが、これだけは辞めた方がいいです。時間がもったいないです。
洋書を読む事だけが、英語学習の最終目標なのであれば問題ないですが、
スピーキングも上達したいのであれば、英単語の勉強の際には、必ず発音を聞きましょう。
僕はかなり時間がかかってしまいましたが、英単語の横にカタカナで発音を書いていました。
一度でも自分の聞いた音を文字に起こせば、学習スピードは加速度的に上がっていきます。
小学生が始めて英語を聞いた発音をひらがなで文字起こしした文章がTwitterでバズっていました。
Water = わーらー
Girl = ぐおー
Cool = くーお
Pretty = ぷうぃりー
Important = いんぽーるん
音をそのまま文字に起こすと、上記のようになるのは納得です。
僕も英語学習を本格的に始めたのはシドニーだったわけですが、
どう考えても周りは「シッンニー」と発音しています。地理で習った先入観のせいで、日本人の英語学習を阻害しているのは明白です。
【焦らない】エビングハウスの忘却曲線を理解しておく。
英単語を覚えようとすると、自分の記憶力の無さに絶望してしまいます。
・この単語、昨日も見たけどどんな意味だっけ…
・1週間前に学習したページの単語を1個も覚えてない…
しかし心配する必要はありません。そもそも、人の脳は不要な情報を忘れるようにプログラミングされています。しかも一度見ただけの英単語を覚えているはずがありません。
なので、何度も復習する事が大事です。学校の先生に1000万回くらい言われた言葉かもしれませんが、大事な事なので科学的な根拠を用いて説明します。
【エビングハウスの忘却曲線】をご存知でしょうか?
これは、人が忘れるメカニズムを簡単に表したグラフです。
人は一度覚えたことを24時間以内に復習すると記憶力が100%戻り、
次の復習は1週間以内に5分程度行えば記憶が復活し、
次は1ヶ月以内に2~4分程度復習を行えば、また記憶が蘇るというものです。
良いタイミングで復習を行えば、必ず記憶は定着していきます。
さらに人の脳は、「何度も見るような情報を重要と認識し、長期記憶に残りやすい」といいます。
一定周期で復習を行うことは科学的にも根拠があることですので、ぜひ試してみてください。
僕のオススメは古典的ですが、学習した日付をノートに記していくことです。
例えば、前回勉強した日からかなり時間が経ってしまって、単語を忘れていたとしても日付の記載があれば、
自分の能力がなくて記憶できていないのではなくて
科学的に記憶するのは不可能な日数が経ってしまった
と割り切る事ができ、ショックが少なくなります。
これは英会話につながる自己肯定感の育成に大きく関わってきますので、
英単語学習で自信を失わないようにしましょう。
【圧倒的】当事者意識を持つ。
・こんな英単語いつ使うの?
・実際に英会話でこんな表現を使うの?
英単語をぼんやり眺めているだけでは、実際に使う場面で尻込みしてしまいます。
なので、実際にその英単語を覚えようとする時には
・一瞬で例文を作ってみる
・イメージ連関で覚える
上記2点を意識してみてください。
例えば僕の場合、英単語をひたすら左のアルファベットから覚えようとしていた時期は、
全く英語が話せませんでした。
しかし、即興で文を作る事を意識した事で、飛躍的に覚えられるスピードが変わりました。
例えば、[Obstacle]「障害・邪魔」という意味の単語ですが、
おブスがタックルしてきたら邪魔だな〜と、覚えていました。
正直無理矢理ですが、こうして覚えようと工夫する事が大事です。
【毎日の練習】意味が通じてしまうと思い込む。
意味が通じるか不安、首を傾げられたらどうしよう。
確かに、実際に通じるまでは不安はありました。
しかし、英単語帳やアプリで出てくる単語というのは
かつて、誰かがネイティブに対して意味が通じた事のある単語の集大成です。
不安になる必要はありません。
先人達が知識をかき集めて作ったのが、日本人向けの単語帳です。
絶対に通じますし、これで僕は実際にオーストラリアで英語力が飛躍的に伸びました。
単語帳を疑うよりも、まずは片っ端から覚えましょう。
不安な気持ちはわかりますが、必ず伝わります。
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